HIDE MIZUMOTO 本店

Simplification

失敗する独立起業のワケ~ネットワークビジネスの概念

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シンプリフィケーション(simplification)で考える独立起業。

「起業」という言葉は、ここ数年で圧倒的に耳にする機会が増えたものですが、「起業」という言葉の背景にある定義みたいなものが非常に幅広いことに驚きます。

今日、お話したいこと
1.公務員でも、割に合わないワケ
2.中間コストの見える化がはじまった
3.人に教えたくなるサービス
4.起業のタネはもっと日常にある

公務員でも、割に合わないワケ

今、公務員の独立起業の相談が増えています。激動の今の時代でもクビのない公務員がなぜ?

公務員を例に挙げたのは、現在も大半の人が通ってきている、就職による企業への所属のメリットの象徴的な存在であると考えたからです。

・月々の安定収入
・福利厚生
・退職金

が代表的なものではないでしょうか?

意外に思われるかもしれませんが、普通の公務員の給与水準は決して高くはありません。公務員であるメリットというのは、多額の退職金だったわけです。薄給でも、我慢すれば退職金が入ってくるのですから、現役時代は公務員に優しい金融機関からローンでやり過ごせば良いわけですね。

ところが、ここに来て公務員の退職金が脅かされているのです。

公務員がこんなザマでは、民間なんて・・・無理して良い生活を維持しようとするとJALみたいになるわけです。

中間コストの見える化がはじまった

私たち消費者が支払う商品の代金の中身には、原価の他に、広告費や輸送費など中間コストが組み込まれています。ビールの必ずもらえるビールグラスも、もらう人ももらわない人も、そのコストを等しく助け合って負担しています。

もちろん、中間コストである本人たちにも生活があるため、カットできる中間コストであっても、それを懸命に隠そうとするのは当然の防衛策です。ただし、インターネットによる情報化社会で、隠すということ自体がより難しくなっていくことでしょう。

そんな時代の背景もありだいぶ減って来たとは感じますが、いまだにネットワークビジネスでもって起業をする若者がいることに驚きます。ネットワークビジネスとは、マルチ商法MLMなど連鎖販売取引の総称です。成功が難しいビジネスモデルとして知られています。

それは、構造から見るとわかることではありますが、自ら進んで中間コストになりに行く行為だからです。

人に教えたくなるサービス

逆に、ある特定のサービスを使うことで、中間コストを省けるとしたら、これはお得情報です。お得情報と言うのは、口コミが生まれ、自然増殖的に広まっていきます。

LINEを使うことによって、ケータイ通話料金が無料になるというお得情報から、現在のLINEの広がりを見れば納得だと思います。

ネットワークビジネスは巨大なピラミッドのような構造をしていて、頂点と底辺の間に多くの中間コストがいることで成り立っているビジネスモデルです。彼らは頻繁に説明会をしているので、その説明を聞けばわかることですが、「不労所得」で満腹になった余計な中間コストが山ほどぶら下がっている組織には、関わらない方が賢明ですよね。

中間コストをなくすために、インターネットを通じて頂点と底辺が直接流通することができるはずです。要は、より上位の人が、より下位の人から搾取する仕組みの維持が目的だということです。

そもそも、他人に言えないことを仕事にするなんて、不健康だとは思いませんか?

起業のタネはもっと日常にある

個人の起業には、そんな「世界を変える」みたいな大きなプランはいりません。今、したいことを、今すぐ取りかかるレベルで十分です。

Facebookという巨大なSNSソーシャル・ネットワーキング・サービス)をご存知ない方はいないと思いますが、日本でも、かつてmixiというSNSが流行していました。

GREEもかつてmixiみたいなことをしていたわけですが、これはGREEの田中氏が、楽天株式会社在籍中に仕事のかたわら個人の趣味として立ち上げたもので、その後ゲーム分野で成功したことは周知の通りです。当時、Googleが提供していた『orkut』というSNSを見て、「これは作らねば」と思ったのが最初と言うことです。

身近で不便に感じること。身近で困っている人を助けられること。

そこからのスタートで、可能性は広がりはじめるものです。

蛇足

今、私が一番会いたい人

池澤あやかさん (Official Ayaka Ikezawa

tumblrのカスタマイズについて聞いてみたいです。