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Simplification

評価が物理的価値を生み出した二大モデルの対談を実現した話

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今、流行りの資金調達「クラウドファンディング」で889,000円の支援を得て、1万人に想いを発信しながらの世界一周。

やる気のない学生だった私にとっては、自分で団体を立ち上げ代表を務めるようなリア充系の女子なんて、苦手に決まっている。でも、成し遂げたことの大きさに対する好奇心が勝り、以前こちらでインタビューさせていただいた方にご紹介をいただき、お会いすることができました。

法政大学で心理学を専攻する赤田佳奈絵(あかだかなえ)さんは、想像以上にキュートでした。

今日、お話したいこと

1.親切を負債と感じていた頃の少女
2.クラウドファンディングで世界一周の必然性
3.クラウドファンディング成功の秘密
4.クラウドファンディング成功以後に感じた課題

親切を負債と感じていた頃の少女

“人生は旅である”
でも、それは「旅」を選んだ人だけ。ある人の人生はパッケージツアーかもしれないし、ある人の人生は修学旅行かもしれない。

ここに隠された思いは「チャレンジをすることに意味がある」というもの。

20歳の大きなチャレンジ。多くの人のお世話になりながら達成した2,000キロのヒッチハイクの旅。「他人様に迷惑をかけるな」と教育された赤田さんに芽生えた感情は、親切を受けるたびに積もっていく「負債」の感覚。

ヒッチハイクでお世話になった方に、赤田さんは思い切って聞いてみたそうです。

「私はただの20歳の女子大生で、返せるものなんてなにもありません。このお世話になった気持ちを、どう返したらいいのでしょうか?」
回答は
「返さなくて良いんだよ。自分に返したら、ここで終わりじゃない?目の前の自分じゃなくて良いから、その気持ちを、次の誰かに贈ってあげてね」

「返さなくていい」の言葉に、積もりに積もった親切の負債がすっと消えるような感覚だったと言います。

クラウドファンディングで世界一周の必然性

ヒッチハイクや旅で気付くことができた出逢いの素晴らしさから、日常でも素敵な出逢いのきっかけを発信したい。それが私が次に繋げる恩返し。そう思って、同じステッカーを持った誰かにとっての素敵な人が、また誰かにとって素敵な人と繋がるきっかけとなる目印として、出逢いの連鎖を巻き起こしたいと思っていた赤田さんですが、

もう一つのミッションとして、「自分らしく発信し続ける」ことがありました。

「出逢いのきっかけをつくりました!」「世界一周しました!」「できました!」で終わりではなく、
その姿を通して、伝えたい思いがありました。

“プロセスもチャレンジでなくてはならない”

バイトでお金を貯めるなら、誰でもできる。資金調達は、クラウドファンディングや企業協賛でこそ、やる意味があったというわけです。

しかも、その発信力を味方につけるために、日本で最初のそして最大のクラウドファンディングプラットフォームである「READYFOR?( readyfor.jp)」が選ばれました。

クラウドファンディングは、インターネットを介して不特定多数の個人から資金(支援金)を集めるサービスです。新しい資金調達の手段として注目されており、世界中で500以上のクラウドファンディングサービスが存在します。

クラウドファンディング成功の秘密

もともと自分のしたいことや、自分自身が変われた"旅"が切り口でなくてはならない理由を、口で語って来た赤田さんにとって、身近な人に伝えてきた想いのひとつひとつが、クラウドファンディングの成功へとつながっていたように思われます。

これまで、赤田さんの携わったイベントの参加者が約300人以上。自分の企画に意義を感じてくれる人が、その中から出てきてくれれば、クラウドファンディングは成功すると信じていたと言います。

企画そのものについては、いろんな人に相談し、初めてで分からないことが多いながらも、一生懸命丁寧につくっていきました。

振り返って、赤田さん自身は「準備がすべてです」と、成功の理由を語ってくれました。

クラウドファンディング成功以後に感じた課題

旅の途中から、湧いてきた「発信」に対する怖さ。

「発信」をキーワードにスタートした旅であったために、見てくれている人に意識が行ってしまったと赤田さんは言います。みんなはどのような「私」を見たいと思っているのだろうか?今の「私」なら、何をすべきなのだろうか?

私ではない「私」。ちゃんと期待に応えなきゃという葛藤。実は、これは解決できずに帰ってきていると言います。

みんなは結果に対して「すごい!」と声をかけてくれる。でも、すごいのは私ではない。みんなの支援で、みんなの想いで、私の「出来ない」ことが「出来る」に変わる。今はまだ帰国して間もなく、刺激的すぎた日常とのギャップに、何かがぽっかりと空いている気分だそうです。

ステッカーは、たくさんの方の協力があって、残り約3000枚。
これからも、自分らしい発信を探して、赤田さんはまだ「旅」の途中です。

今回、私が会った人

赤田佳奈絵さん
Twitter

赤田佳奈絵 (@knp_Uw51) on Twitter

WEBサイト

Kanapeace | 世界中1万人の出逢いを紡ぐKanapeaceプロジェクト

 

ゲスト

ホームレス小谷さん

ホームレス小谷(おとぎ町資金募集中) (@kotanimakoto) | Twitter

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