ある女子大生の独立起業の話
シンプリフィケーション(simplification)で考える女子大生の独立起業。
今日は、ある女子大生ライターの社会人としての第一歩についてお話してみましょう。
今日、お話したいこと
1.自信を持てない自分からの卒業
2.好きな事を仕事にする
3.とにかく公言する
4.メディアを持つか、コンテンツとして貢献する
自信を持てない自分からの卒業
元女子大生ライター上村菜穂さんは、今年の4月から、フリーランスのライターとしての人生を歩み始めました。今では自分の足で歩いている上村さんですが、ちょうど1年前の6月までは、自分の強みというものがわかりませんでした。
周りの友だちがどんどん社会人としての立ち位置を確立していく中で、自分の弱い部分にばかり目が向いて悩んでしまう自分。
そんな、自信を持てない自分から、上村さんはどのように脱却したのでしょうか。
好きな事を仕事をする
穏やかな語り口の上村さんですが意外にも、高校では陸上競技に力を入れてらっしゃって、長距離で優秀な成績を収められていました。大学進学後も、大好きな陸上を続けたいと決めていたわけですが、大学では、女子の長距離がなくて、短距離しか選択肢がありませんでした。
でも、「頑張れば、何でもできる」と考えていた当時、なんと短距離に挑戦しました。結果は予想通り。もともとタイムは遅かったけれども、4年間経っても結果も全然伸びませんでした。
「苦手なことで勝負するのは、こんなに辛いことなんだ」
と、その時、強く思った気持ちが今でも大きいそうです。努力しても、何もできない自分に自信が持てなかったと言います。
そんな時に転機となったのは、悩みを打ち明けた先輩からの問いでした。
「人にどういうところをほめられるの?」
と聞かれ、その時に思いついたのが、好きでちょこちょこ書いていたFacebookだったと言います。
とにかく公言する
現在、プロのライターとして独り立ちした上村さんは、すでにある、人とのつながりから仕事が来るそうです。
実は上村さんは、自分が何をしたら良いのか方向性が見えないうちから、人にだけは会うようにしようと様々なイベントに積極的に参加していました。
ブログに「ライターになります」と書いたら、そこから仕事が来はじめた。と、上村さん本人はあっさりと言ってくれましたが、そのためのお膳立ては、しっかりと自分でやってきた行動の積み重ねだったわけですね。
上村さん自身が語るところによると、自分で自分を受け入れる「承認」のプロセスを経て、発信ができるようになるとのことでした。それまでの自分は、「文章に元気をもらった」とか「文章が読みやすい」という声に対しても、自分から弾き返してしまっていましたが、その態度を改めることで、自信が持てました。
メディアを持つか、コンテンツとして貢献する
順調なスタートを切った一人の若いフリーライターの上村さん。人とのつながりが次の仕事を呼んでくるという状態ではありますが、今後飛躍していくために次に持つべきものは、メディアです。
他人のために書くことと並行して、自分のために書くこともやっていけると良いですね
とは言え、自分のメディアを一から構築していくのは、大変なことでもあります。オンラインコンテンツの変化のスピードが速い現代において、構築に時間がかかるというのは大きな問題です。
スピードの速い方法としては、この記事のように、すでにプラットフォームを持っている人に対して、コンテンツとしての上村菜穂を提供することです。自分の持つコンテンツを自分のメディアだけで発信しようとしてしまいがちですが、独り占めの精神では展開が遅くなってしまいます。すでに人が集まっているプラットフォームで、FREEでも良いから、最高のパフォーマンスを示せば、一定数のファンを奪うことができるでしょう。
奪うと言っても、ファンは複数のプラットフォームに属するので、心配はいりません。
このサクセスストーリーに、奇跡はありませんでした。当たり前のことを当たり前にする。シンプルで簡単だからこそ、大切にしていきたいですね。